dango-ryo’s blog

滋賀県在住30代おっさんの日記的なもの。個人的なメモみたいなものなので、間違ったことも書くと思いますが、優しい目で見ていただければ幸いです。

191208琵琶湖博物館


12月8日

とある試験を受けるために大津まで行ったので、試験後に琵琶湖博物館へ行ってきた。
(試験の出来は…)

以前 来たのは2年ぐらい前かな?
通算で3回目の来館になる。、
ここの博物館は子供も楽しめるようなフランクな感じがして好きなんだよなぁ。
というか.博物館に興味が湧くようになったのは、琵琶湖博物館の雰囲気が良かったから。
何度も来たいので、年間パスポート(¥1500-)を購入して、入館した。
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まずは昼食。
ミュージアムレストラン「におのうみ」で、湖の幸の天丼を いただく。
琵琶マス と ブラックバスの天ぷら が乗っている天丼で、せっかくなので面白いものを と思い、注文した。
食べてみると……美味い!
琵琶マスは 鮭を まろやかにしたような味で、もちろん美味しい。
予想外だったのが、ブラックバス。全く臭みのない  ホロホロとした白身で美味しい!
天ぷらもサクサクの うまい揚げ具合で満足なり。博物館のレストランなんて、もっとベチャっとした天ぷらが出てくると思ってたわ…
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ちなみに店内は 大きなガラス張りの吹き抜けで、明るく開放感があり、気持ちが良い。

さて、腹ごしらえを終えたので、観賞を始めよう。
今回の琵琶湖博物館は かなり楽しみしていた。というのも、以前来たときと いろいろ変わっているから。
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樹冠トレイル
地上高さ約8m、全長約150mの空中散歩道。
高木にとまる鳥や虫などを観察することが出来る2018年11月に出来たスポット。
…なんだけど、今日は雨が降ったり止んだりの変な天気だからか、それとも気温が低いからかは わからないが、鳥も虫も全然いない...
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でも、景色は良いし、西安造形大学の学生が作ったブロンズ像の鑑賞も面白い。
雨がパラパラと降ってきたので、館内へ戻った。
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おとなのディスカバリールーム
昆虫や鳥類、魚類、ほ乳類、植物、鉱石など1200点以上の標本や図鑑が置かれ、顕微鏡を使って観察をすることも出来る2018年7月に出来たスポット。

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スッケチしたり、学芸員さんの研究活動をガラス越しに見学したり、質問したりすることも出来る。例えば、自分が採掘した石などを持ち込んで学芸員さんに見てもらうことも可能みたい。おそらく簡易的だと思うが...それでも有識者に見てもらうのは面白そう。
こんな施設が子供のときにあったら、夏休みの自由研究が捗っただろうなぁ。
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ディスカバリールーム
こちらは子供向け。おっさん一人で入るのは躊躇われたので、さっさと出たが、子供が生き物などに興味を持てるよう いろいろ工夫した展示がされている印象を受けた。

上記の3つのスポットが新しく出来たスポット。
ここからは既設の展示室へ。
琵琶湖博物館はA展示室、B展示室、C展示室、水族展示室があるんだけど、
現在、A展示室とB展示室がリニューアル工事中。
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来年の7月頃にオープン予定。楽しみやわぁ。
ちなみに、C展示室、水族展示室は2016年にリニューアル済み。

ということで、C展示室「湖のいまと私たち 〜暮らしとつながる自然〜」へ。
これまで2回 来館したときは、A展示室とB展示室に時間を使いすぎて、C展示室と水族展示室はさらっと見るだけだったので、今回は じっくり楽しませてもらおう。

...結果から言うと、C展示室だけ2時間ぐらい使ってしまい、水族展示室は ほとんど見れなかった...C展示室は面白いから仕方ないよね。
んで、C展示室のことを全部書いてたらキリがないので、特に興味深かったことだけを書いておこうと思う。
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●琵琶湖の大きさ
琵琶湖の大きさが積み木で わかりやすく展示されている。
でも、琵琶湖より北海道の支笏湖の深さのほうが気になる。どうしたら こんな深い湖が出来るんだ?
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琵琶湖は日本では1番の広さ・水量を誇るが、世界的に見ると その大きさは188番目になるらしい。世界は広い。
でも、世界に約20しかない古代湖の ひとつで、大変めずらしい湖では あるみたい。(古代湖は10万年以上の歴史があることが条件)
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●内湖とヨシ原
内湖 減り過ぎじゃない?戦後の食糧難に対応するため干拓されたらしい。
googleマップで元内湖のあたりを見たら、松原以外は大体 今も農地として使われてるみたい。むしろ彦根の松原は新興住宅が出来てるけど大丈夫なんだろうか?
ちなみに、内湖の数は1940年に37、現在は33(内10は湖岸整備などで新たに出来たもの)で数は それほど変わっていないが、 面積が1940年は2902ha、現在は536haと減っている。
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この内湖の減少と同時に減ってしまったのが、ヨシ原。
人が すだれ や屋根材などに利用する以外にも、小さな魚や鳥などの寝床になるなど生き物にとって大事な場所だったが、湖岸整備や 内湖の干拓、人の利用価値が下がって、ヨシ原は ずいぶん減ってしまった。
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でも、1992年以降、生態系の保全を守るため、琵琶湖の原風景を取り戻すため、ヨシ原を再生する活動が行われるようになった。
新たな植栽は もちろん、ヨシ刈りやヨシ植えなどを行うことで、
1991年に128haしかなかったヨシ原が現在は185haまで広がった。
ちなみに刈り取られたヨシは昔ながらの お祭り利用される松明や屋根材だけではなく、紙や肥料、クッキーなどにも使われている。
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●1964年 農村の暮らし
彦根市本庄町で暮らしていた富江さん一家のくらしを再現されており、今の暮らしとの違いを感じることが出来る。
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川屋
左にある瓶は「ミズコシ」と呼ばれるもので、
瓶の中には洗い砂、炭、シュロが入っており、これに井戸水を入れて ろ過することで、飲料水にしていたらしい。料理に使う水も この水。
右の流しは2層になっていて、「上流し」「下流し」と言って、その下に川が流れている。
食器などは上流しで、野菜などの泥落としは下流しで洗う。
川には鯉が飼われていて、洗い物で出た ご飯粒や食べ残しを鯉が食べることで、川の本流には汚い水が流れない仕組み。ちなみに鯉は正月や記念日などに食べられるらしい...
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軒先のタライやバケツに溜められた水「ヒナタミズ」
お風呂を沸かすときに、井戸水だと燃料や労力がかかるので、このように朝からバケツなどに水を入れて、庭中に広げておくと水の温度が上がって、お風呂を沸かすときの節約になる。こういう工夫なんかもしてたんだなぁ。
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お風呂の1回に10~12杯のバケツの水が必要らしく、確かに それだけの量の水を沸かすのは すごく時間がかかりそう。今じゃボタンひとつ...
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この他にも・水田と生き物・川と生き物・林業・琵琶湖の今昔 なども面白かった。また博物館に行ったときに記事にしよう。
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滋賀の生き物も面白い。展示の仕方もキレイ。より近くで詳しく見たい場合は 大人のディスカバリールームで見れる感じかな。
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水族展示室は 早足で通り過ぎただけ。次回のお楽しみということで。
でも、ひとつだけ。

地球上の淡水の約20%をたたえるバイカル湖(ロシア)に関する展示もあるんだけど、この展示の目玉・バイカルアザラシのオスの「バイくん」とメスの「マリちゃん」。2016年7月のリニューアルのときに やってきて、2019年10月マリちゃんが妊娠。経過確認がされていたが、2019年12月3日にマリちゃんが死亡しているのが確認された。バイカルアザラシは死産・流産が多い種で妊娠がうまくいかないことが多く、妊娠によって腎臓に負荷がかかり、急性腎不全になった疑いがあるとのこと。
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広くなった水槽を広々と泳ぐバイくんは どことなく悲しげに見えた。
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水族展示を抜けると、この言葉が書かれた壁がある。
ん...了解です。
→次回に続く

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