13番札所
石光山
石山寺
宗派:東寺真言宗
御本尊:如意輪観世音菩薩
開基:良弁僧正
創建:天平19(747)年
東大寺大仏の造立にあたり大量の黄金を必要としていた聖武天皇は黄金が得られるよう良弁僧正に祈りを捧げるように命じた。金峯山で祈願していた良弁僧正はある日の夢の中で蔵王権現に近江国志賀郡の湖水へ行って祈るよう お告げを受けた。こうして石山の地を訪れた良弁僧正は、比良明神(≒白鬚明神)の化身である老人に導かれ、聖武天皇から預かった聖徳太子念持仏を巨大な岩の上に安置し、草庵を建てたところ、程なくして、陸奥国から黄金が産出された。こうして、祈願が達成されたので、念持仏を移動させようしたが岩山から離れなくなってしまった。やむなく、念持仏を覆うように堂を建てたのが石山寺の草創という。
本堂は硅灰石という巨大な岩盤の上に建ち、これが寺名の由来となっている。(石山寺珪灰石は日本の地質百選というものに選定されているらしい。なんてマニアックな百選...)