今更ながら、3月31日のこと。
能登川駅の近くにある山。繖山。
この山の一角に1200段の階段を登って参拝する お寺があるらしい。もちろん、山の中腹にまで道路は繋がっていて、そこからだと400段ほどで お寺に行ける。だけど、運動も兼ねて麓から上ってみようと、軽い気持ちで向かった。
車は「石寺楽市」というところに駐めて、店内にいる売り子さん(おばあちゃん)に400円を支払った。
山に向かって進んでいくと、すごい傾斜の坂道。これは階段に含まれてないので、まだスタート地点にも達してない。
すこし登ると神社・日吉神社があった。桜が綺麗でなんだか神々しい。ありがたい気持ちになる。周りには、氏子さんたちが大勢来ており、何やら忙しそうに掃除をしていた。
さらに登って行くと、ようやくスタート地点の階段が見えてきた。あまり綺麗に整備はされておらず、石の大きさもバラバラガタガタ。
えっちらおっちら登っていくと、スタート地点から10分ほどで駐車場まで来た。意外と辛くない。
ここからは階段が多少整備されていて手摺もある。手摺には ありがたい言葉が書かれた御札が等間隔でかけられており、上の数字が残りの距離を表している様子。
スタート地点から20分ほどでゴール。
少し景色を見ながら息を整えて、観音正寺の入り口へ。
仁王さんの間を通って、受付で入山料500円を納め、境内へ。
一番近くにあった建物に入ってみる。中では住職さん?がインドの お寺で何か署名をしたり、山の頂上のようなところで小さな仏像に向かってお経を唱える姿が映し出されていた。言葉に書き出すと、なんだか つまらなさそうだけど、自分は なぜか この映像に惹かれて長い間観ていた。
いろんなお堂でお参りしながら進み、本堂手前まで来ると、なんだか凄い岩の数。観音様の脇に人魚の像がある。
調べると、苦しむ人魚救うために聖徳太子が千手観音像を彫り祀ったという伝説があるらしい。
そして、本堂。
ここで衝撃を受けた。
自分としては初めて、日本国内で真剣にお参りされている方を見た。正座をして読経をし、合掌・礼をされる方が、次々と やって来る。
海外(バリやタイなど)で真剣にお参りをされている方の姿を見て、何度も感動したが、まさか日本でも見れるとは...
いや、自分が気付いてなかった、見てなかっただけか。
宗教に興味がなかったこと、真剣にお参りしたことがなかったこと、写真撮影可能な景色・建物を見るばかりで仏様を見ていなかったこと...
恥ずかしい。お参りの仕方も わからない無知な自分は この場所に いるべきじゃないと感じ、合掌だけをして、すぐに その場を離れた。
山を降りて、帰路につく。
観音正寺でのことは自分の中で とても大きな出来事になった。仏教について いろいろ本を読んだりして、改めて仏教の魅力に気付かされた。
最近は西国三十三所を巡礼しようかと考え中。というか、すでに少しだけ始めている。